「フランチャイズで儲からない業種」って、検索してみると意外と具体的な情報が少ないと思いませんか?「FC加盟で独立!」という華やかな情報はあふれているのに、失敗した業種・撤退しやすいFCの実態はなかなか表に出てこない。
私自身、整体FC・ピラティスFC・小顔整体FCなど5ブランドに加盟して、1店舗目こそスタッフ2人で月商300万円という好成績を出しました。でも多店舗展開で失敗して、最終的に借金3,000万円以上を抱えて撤退した経験があります。
あのとき、もっとちゃんと「儲かりにくい構造」を理解していれば——そう思うことは今でもあります。
この記事では、FCで儲かりにくい業種の特徴と、選ぶときにチェックすべきポイントを、私の生々しい経験も交えながら解説していきます。FC加盟で失敗したくない人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
フランチャイズで儲からない業種に共通する3つの構造的な問題

「この業種はリスクが高い」と断言できる理由って、何だと思いますか?
ぶっちゃけ、業種そのものが悪いというより、儲かりにくい構造を持っているFCが多い、という話なんですよ。私が5ブランドに加盟してわかったのは、失敗するFCにはだいたい共通したパターンがある、ということ。
まず押さえてほしいのが、ロイヤリティ(本部に毎月払うお金のことです)の重さの問題です。
たとえばロイヤリティが売上の10%と15%では、数字だけ見たら「たった5%の差」に見えます。でも月商200万円の店舗で計算すると、10万円の差。年間で120万円ですよ。これが5年積み重なったら600万円。このロイヤリティの差だけで、加盟金の回収が丸ごと吹き飛ぶケースもあります。
次に、初期費用の回収に時間がかかりすぎる業種の問題。飲食系や整体系は特に設備投資が重いわりに、客単価が低かったり、集客が軌道に乗るまでに半年〜1年かかったりします。その間の運転資金(毎月の家賃・人件費・ロイヤリティを払い続けるためのお金)を用意しないまま開業してしまうと、売上が伸びる前に資金が尽きてしまう。
これ、私もやりました。1店舗目が好調だったのに油断して、2店舗目以降の運転資金をほぼ用意しないまま出店を続けてしまった。「最初の成功パターンがそのまま通用する」という思い込みが致命的でした。
もうひとつ。市場縮小・競合過多のジャンルに参入してしまうケース。コンビニ・学習塾・リサイクルショップなど、すでに市場が成熟していて競合だらけの業種は、後発で入ってもパイを奪い合うだけになりやすいです。本部の看板が強くても、ローカルの競合が多ければ集客に苦労する。
「本部のブランド力があれば大丈夫」——そう思っていませんか?残念ながら、そんなに簡単じゃないです。
特に注意してほしい「儲かりにくい業種」の具体例

じゃあ具体的にどの業種がリスクが高いのか、正直に話しますね。誹謗中傷じゃなくて、あくまで構造的な話として読んでもらえると助かります。
飲食業(特にカフェ・ラーメン・居酒屋系)
飲食FCは加盟件数が多いだけに、撤退件数も多い。原因はシンプルで、食材原価・人件費・家賃の3重苦です。
飲食は原価率が30〜40%かかることも多く、そこにロイヤリティ・人件費・家賃が乗ってくると、売上から手元に残る利益率が驚くほど薄い。月商300万円でも、実際に手元に残るのが30〜40万円という店舗も珍しくありません。しかも飲食はスタッフ教育・食品衛生管理・廃棄ロスなど、経営負荷がめちゃくちゃ高い業種です。
私自身は整体系での開業でしたが、加盟前に飲食系のFC説明会にも何件か足を運んだことがあります。「利益率15%です」という説明を聞いて、正直ピンときませんでした。でも実際に計算してみると、月商300万円で手残り45万円。そこから自分の生活費を出すと、ほとんど残らない。ここで「無いな」と判断できたのは、たまたまその前に財務の勉強をしていたからです。
ロイヤリティの仕組みについてはこちらの記事で詳しく解説していますが、飲食FCは「定額ロイヤリティ」と「売上歩合」のどちらかで経営が大きく変わります。契約前に必ず確認してほしい部分です。
コインランドリー・自販機系(無人ビジネス)
「スタッフ不要で楽に稼げる」という謳い文句で人気のジャンルですが、落とし穴があります。
初期投資が重いわりに、月の売上が安定するまでにかなり時間がかかること。競合が増えたことで稼働率が下がり、ローン返済が追いつかないケースが増えています。「副業感覚で始められる」と思っていたら、気づいたら本業の給料を全部つぎ込んでいた——なんて話、珍しくないですよ。
学習塾・子ども向け教育系
少子化の影響をまともに受ける業種です。エリアによっては生徒数が右肩下がりで、固定費(家賃・講師人件費)は下げられないのに売上が落ちていくという最悪のパターンにはまりやすい。
ただ、需要があるエリアや強い指導メソッドを持つFCなら戦えます。問題は「本部の看板だけ」で差別化できない場合。地域密着の個人塾に価格でもサービスでも勝てないなら、FCにする意味が薄れます。
整体・リラクゼーション系
これは私自身が経験した業種なので、一番リアルに言えます。
整体FCは、1店舗目が当たれば本当に利益率が高いビジネスモデルです。私の1店舗目はスタッフ2人で月商300万円、年間利益約1,000万円でした。整体業界でスタッフ一人当たり90〜110万円の月商が「安定ライン」と言われているので、これはかなり好調な数字でした。
だけど、多店舗展開するときに運転資金が足りないと一気に崩れます。スタッフが退職した瞬間に売上が半減し、固定費だけが残る構造になるからです。1店舗目の成功体験があるからこそ、過信して2店舗・3店舗と出してしまう。私がまさにそれでした。
儲からないFCを見抜くための契約書チェックポイント

契約書、ちゃんと読んでいますか?
FC加盟を決める前に、絶対に見てほしいのが契約書の中身です。「本部の担当者がいい人そうだったから信用した」——これ、めちゃくちゃ危ないです。担当者が誠実でも、契約書に書いてある条件が加盟者に不利なら、それがそのまま経営を縛ってきます。
まずやってほしいのは、撤退・解約時の条件の確認です。
FCを辞めるとき、違約金が発生する契約がほとんどです。問題は、その違約金がいくらで、どんな条件でかかるかが契約書に明記されているかどうか。契約書に「残存期間のロイヤリティ相当額を違約金として支払う」と書いてあるFCもあります。つまり、10年契約の5年目で辞めようとしたら、残り5年分のロイヤリティを一括請求されるケースもあるんです。
撤退リスクが契約書に隠れているケースについては契約書の確認ポイントをまとめた記事も参考にしてみてください。
次に確認してほしいのが、テリトリー(商圏保護)の範囲です。
同じFCブランドが近隣に出店してきて、売上が食い合う「共食い」が起きるケースがあります。契約書に「半径〇〇km以内には出店しない」と明記されているかどうか、必ずチェックしてください。口頭で「大丈夫ですよ」と言われても、書いてなければ意味がありません。
あともうひとつ大事なのが、加盟金の返還規定です。
開業前にキャンセルした場合、加盟金はどうなるか。全額返ってくるのか、一部なのか、まったく返ってこないのか。加盟金が返還されない契約の場合、慎重に検討を重ねてから署名してください。
ついでに言っておくと、FC加盟時に使える補助金制度があることを知っていますか?FC開業に使える補助金・助成金の記事でまとめていますが、うまく活用すれば初期費用の一部をカバーできます。加盟金の負担が少し軽くなるだけで、経営の余裕がぜんぜん変わります。
また、借り入れをしてFC加盟する場合は、経営者保証(個人保証)の問題も見落とさないでほしいです。「経営者保証ガイドライン」という制度を使うと、条件によっては個人保証を外せる場合があります。FC加盟前に金融機関に相談してみてください。
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儲かるFCを選ぶとき、私が実際に使っている判断基準

「儲からない業種の話ばかりで怖くなった」という人、ちょっと待ってください。
FCだからこそ失敗した部分もあるけれど、私が5ブランドに加盟してきた中で、「ここを押さえれば戦える」という判断基準も見えてきています。
本部のサポート力・市場の成長性・自分のキャラクターとのマッチング。この3点がカギになります。
本部のサポートは、天と地ほど差があります。
SVサポート(スーパーバイザー。本部から店舗に来て経営支援してくれる担当者のことです)が月1回来るFCもあれば、加盟後はほぼ放置というFCもある。私が加盟したブランドの中でも、手厚いサポートをしてくれる本部とそうでない本部では、立ち上がりのスピードがまったく違いました。
本部説明会の段階で「SV訪問の頻度」「研修の内容」「集客支援の具体策」を必ず質問してみてください。曖昧な答えが返ってくるようなら、サポート体制は期待しない方がいいです。
市場の成長性という点では、少子高齢化・デジタル化・健康志向の高まりといったトレンドに乗っている業種はまだ伸びしろがあります。逆に市場が縮小しているジャンルでの後発参入は、どんなに優秀な本部でも戦いにくい。業種選びの時点で、5年後の市場を想像してみることだけで全然変わります。
そして「自分のキャラクターとのマッチング」、これは見落とされがちだけどほんとに大事です。
私は整体系が向いていたのか、スタッフとの距離感や接客スタイルが自分に合っていて、1店舗目はうまく回りました。でも飲食系だったら?無人ビジネスだったら?正直、苦手なことを無理してやっていたら、もっと早く失敗していたと思います。「儲かりそうだから」だけで選ぶと、自分の強みを活かせない業種に飛び込んでしまうリスクがあります。
あなたは今、業種を「好きかどうか」で選んでいますか?それとも「儲かりそうかどうか」だけで判断していますか?
まとめ:「儲からない業種」より「儲からない構造」を見極めること

ここまで読んだあなたに、一番伝えたいことがあります。
業種のラベルだけで判断しないこと。飲食も整体も、構造さえ理解してリスクを管理できれば戦えます。問題は「ロイヤリティの重さ」「運転資金の不足」「撤退条件の見落とし」という構造的な落とし穴にはまることです。
私は1店舗目の成功に油断して、多店舗展開で3,000万円以上の借金を抱えました。あのとき誰かに「運転資金をしっかり積め」「契約書の撤退条件を読め」と言ってもらえていたら、少しは違ったかもしれない。
FC加盟を考えているあなたには、同じ失敗をしてほしくない。焦らず、比較して、契約書をちゃんと読んでから決めてください。それだけで、リスクはぜんぜん変わります。
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よくある質問
Q. フランチャイズで一番儲からない業種はどこですか?
A. 一概には言えませんが、飲食(特にカフェ・居酒屋系)は原価率・人件費・家賃の3重苦で利益が残りにくい構造です。また市場が縮小している学習塾系も後発参入はリスクが高い。「業種」より「ロイヤリティの重さ」「運転資金の余裕」「撤退条件」の3点を先にチェックするのが私のおすすめです。
Q. フランチャイズで成功しやすい業種はありますか?
A. 健康・介護・保育など、少子高齢化トレンドに乗った業種は市場の成長性があります。ただ成功するかどうかは業種だけでなく、本部のサポート力・立地・経営者のキャラクターとのマッチングで大きく変わります。私が整体系で1店舗目に月商300万円を達成できたのも、スタッフ管理と立地選びがたまたま合っていたからだと思っています。
Q. フランチャイズで儲からないと気づいたとき、すぐ撤退できますか?
A. 契約書の内容次第です。残存期間のロイヤリティ相当を違約金として請求される契約もあります。撤退を決める前に、必ず契約書の解約条項を確認してください。私が撤退を経験した中で言えるのは、「損切りの判断は早ければ早いほど傷が浅い」ということ。ズルズル続けると借金が雪だるまになります。
Q. フランチャイズ加盟に使える補助金はありますか?
A. あります。小規模事業者持続化補助金・創業補助金などが活用できるケースがあります。ただし補助金は後払いのものが多く、開業資金そのものを補助金で賄うのは難しいことも。あくまで「初期費用の一部を後から回収できる制度」として考えておくのが現実的です。FC加盟前に最寄りの商工会議所や中小企業診断士に相談してみてください。
Q. 借り入れをしてFC加盟するのはリスクが高いですか?
A. 正直に言います。リスクは高いです。ただ、運転資金を含めた資金計画が緻密なら、借り入れ自体が悪いわけじゃない。私が失敗したのは「借りたこと」ではなく「運転資金をほぼ用意しないまま多店舗展開したこと」です。最低でも6ヶ月分の固定費をカバーできる運転資金を確保した状態で開業すること——これだけは絶対に守ってほしいラインだと私は考えています。

