フランチャイズオーナーの一日って、実際どんな感じなんだろう——そう気になって調べている人、多いですよね。「自由に働けそう」「でも本当に大変なんじゃ?」って、イメージが定まらないですよね。私自身、整体FCをはじめ5ブランドに加盟してきた経験があります。1店舗目は月商300万円と好調だったのに、多店舗展開で失敗して借金3,000万円超を抱えた経験もある。だからこそ、キレイごとなしでお伝えできます。この記事では、FCオーナーが実際に何をしているのか、稼げるオーナーと詰んでいくオーナーの違いも含めて、具体的に書いていきます。
フランチャイズオーナーの一日、朝から順番に見ていこう

「FCオーナーってどんな一日を送るの?」——まず、ここから。
ひとことで言うと、業種とスタイルによって全然違います。コンビニオーナーと整体FCオーナーでは、朝の過ごし方からして別物。なので、ここでは私が肌で感じた「店舗ビジネス系FCオーナー」の一日を軸に話しますね。あなたが検討しているのは、どんな業種ですか?ぜひ自分のケースに当てはめながら読んでみてください。
朝8〜9時:前日の売上確認と当日の段取り
起きてまずやるのは、前日の売上と予約状況のチェック。気になるんですよね、これが。好調な時期は気持ちいいし、不振が続いてる時は朝から気が重い。正直。スマホ一台で管理できるシステムを入れてる本部が多いので、ベッドの上で確認してる人もけっこういます。
んで、スタッフへの連絡や当日シフトの最終確認をする。「今日〇〇さん遅番だっけ」って確認する感じです。
午前中:店舗に出るかどうかで大きく変わる
1店舗目を経営していた頃の私は、ほぼ毎日店に顔を出してました。スタッフ2人でまわしていたので、自分もプレーヤーの一人みたいな感覚で働いていた。これが月商300万円を達成できた理由のひとつ。間違いなく。
成功しているオーナーほど、現場の温度感をリアルタイムで把握している——これは5ブランドを見てきた中で感じた共通点です。
ただ、多店舗化すると「全店舗に顔を出す」は物理的に無理になってきます。そこで必要になるのが店長やスタッフへの権限委譲と仕組み化なんですが——これが甘かったのが私の失敗でした。詳しくは次のセクションで話しますね。
昼〜夕方:事務作業・本部とのやり取り・採用活動
意外と時間を食うのが事務仕事です。シフト管理、給与計算、経費の仕訳、本部への報告業務。これが地味にしんどい。特に本部指定のシステムが使いにくいと、それだけで時間が溶けていきます。
あと採用活動。FCって、スタッフが辞めたときのダメージが本当にデカい。私も2店舗目以降で社員の退職が相次いで、そこから一気に崩れていきました。採用をなめてたんです、ぶっちゃけ。
「スタッフは辞めるもの」という前提で、常に採用し続けること。これを怠ると、ある日突然オペレーションが崩壊します。
夜:翌日の準備と数字の振り返り
夜は翌日のスケジュール確認と数字の振り返りが多いですね。月商・客単価・リピート率あたりを見て「このままでいいか」を判断する。本部のSV(スーパーバイザー。巡回担当の本部社員のことです)からアドバイスがある日は、夜に電話やオンラインで話すことも。
一日の終わりが読みにくいのもFCオーナーの特徴。トラブルがあれば深夜でも対応することはあります。会社員時代と大きく違う点です。正直、きついです。
1店舗目と多店舗展開後で、オーナーの一日はこれだけ変わる

「1店舗で軌道に乗ったら増やしたい」——って考えてますよね?
私もそう思ってました。1店舗目がうまくいったとき、「このまま増やせば収入も倍、3倍になる」って信じて疑わなかった。でも現実はぜんぜん違いました。
1店舗目オーナーの一日:プレーヤー兼マネージャー
1店舗のうちは、オーナー自身が現場に入るケースが多い。整体FCなら施術者として働きながら経営する、みたいなイメージ。
この段階のメリットは、現場の問題にすぐ気づけること。スタッフの接客が雑になってきた、予約の取りこぼしが増えてきた、みたいなことをリアルタイムで察知できる。私の1店舗目がスタッフ2人で月商300万円と好調だったのも、「現場の温度を直接感じていた」からだと私は考えています。
多店舗展開後のオーナーの一日:マネージャー兼経営者(のはずが……)
2店舗、3店舗と増えると、オーナーは現場から離れざるを得なくなります。本来ならここで「経営者」としての仕事——数字の管理、採用戦略、本部との交渉——に集中できれば理想的。
ただ、現実はトラブル対応に追われることが多い。スタッフが急に辞めた、クレームが入った、売上が急に落ちた。1店舗ならすぐ対処できたことが、複数店舗あると情報が届くのが遅れる。気づいたときには手遅れ、みたいな状況になりがちです。
私が4店舗目で撤退を決断したのも、まさにこのパターン。売上不振に気づいたときには、すでに運転資金がほぼ底をついていました。初期費用だけで約1,000万円かかっていたのに、運転資金をほとんど用意していなかった。1店舗目の成功体験が邪魔して、「なんとかなる」って思い込んでたんです。
多店舗展開は、1店舗目の成功の延長線上にはありません。別事業を立ち上げるくらいの覚悟と準備が必要です。
ロイヤリティの仕組みや資金計画についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
FCオーナーの一日で「稼げる人」と「詰む人」を分けるポイント

同じFCブランドに加盟していても、月商500万を超えるオーナーもいれば、半年で撤退するオーナーもいます。この差、気になりませんか?
5ブランドを経験して、成功・失敗両方を経てきた私なりの答えをお伝えします。
まずやってほしいのは、数字を毎日見る習慣をつくること
稼げているオーナーは、例外なく売上・客数・客単価・リピート率を毎日確認しています。「だいたいこのくらい」じゃなくて、ちゃんと数字で把握してる。
とはいえ、詰んでいくオーナーは数字から目を背ける傾向がある。「今月もたぶん大丈夫だろう」って根拠のない楽観で進んでしまう。私も多店舗展開の終盤、これをやってました。見たくなかったんだと思います、正直。
毎日5分でいい。売上と予約数を見る習慣が、異変の早期発見につながります。これだけで全然変わります。
次に、本部のサポートを使い倒すこと
FCって、ロイヤリティ(本部に毎月払うお金のことです)を払っている分、本部のサポートを最大限活用しないと損なんです。でも意外と「使い方がわからない」「聞きづらい」って理由でサポートをちゃんと使えていないオーナーが多い。
SVは月1回しか来ない、来ても形式的な確認だけ——という本部も正直あります。だけど、積極的に質問したり、数字の相談をもちかけたりすることで、引き出せる情報量はぜんぜん違います。
本部によってサポートの質が天と地ほど違うことも事実なので、SV(スーパーバイザー)のサポートの見極め方も参考にしてみてください。
あともうひとつ、採用・育成を「仕組み」にすること
めちゃくちゃ大事。ここがカギになります。
スタッフが辞めてからあわてて採用を始める——これが最も危険なパターン。人が抜けた穴を埋めようとすると、焦って採用してしまう。そうすると質の低下→サービス悪化→リピート率低下、というサイクルに入ってしまう。
採用は「困ってからやるもの」ではなく「常にやり続けるもの」。稼げているオーナーは、満足に人が揃っていても求人を出し続けています。
「今は人が足りてるから採用しなくていい」という判断が、3ヶ月後の危機を引き起こします。
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FCオーナーの一日で見落としがちな「お金の話」

お金の話、ちゃんと向き合えていますか?
FCオーナーとして日々動いていると、現場の運営に意識が向きがちです。だけど一日のどこかで必ず向き合わなければいけないのが、お金の管理。会社員時代との感覚のズレが大きいポイントなので、丁寧にお伝えします。
毎月確実にかかる「固定費」の重さ
FCオーナーが毎月必ず支払うものを整理すると——家賃、人件費、ロイヤリティ、システム利用料、広告分担金(本部の広告費の一部を負担する仕組みです)。
売上がゼロでも、これらは止まりません。止まらないんです、本部への支払いって。
例えばロイヤリティが売上の10%と15%では、月商300万円のとき15万円の差が生まれます。年間で180万円。この差が経営に与えるインパクトは想像以上に大きい。加盟前はあまり気にしなかったけど、いざ経営が始まると毎月骨身に染みます。
ロイヤリティのパーセンテージは、加盟前の段階で競合他社ブランドと必ず比較してください。契約後に「高すぎた」と気づいても遅いです。
「運転資金」を軽くみると死にます
少し強い言い方をしますが、本当にそうなんです。
私が多店舗展開で失敗したのも、運転資金の軽視が原因の一つ。1店舗目の成功体験があったので「すぐ軌道に乗るだろう」と思って、開業後の赤字期間を支えるための資金をほとんど用意しなかった。
一般的に、FC開業後3〜6ヶ月は赤字になることも珍しくありません。その期間を乗り越えるための運転資金を、初期費用とは別に確保しておくことが生存率を上げるカギになります。
初期費用1,000万円で出店して、運転資金がほぼゼロ。これが私の4店舗目の末路でした。数字で見れば「そりゃそうだ」となるんですが、渦中にいると判断が鈍る。本当に。
補助金・助成金は使わないと損
余談ですが、FC加盟時に使える補助金や助成金って、意外と知られていません。小規模事業者持続化補助金やキャリアアップ助成金など、条件によっては数十〜数百万円を受け取れるケースがあります。
FC加盟時に活用できる補助金についてはこちらの記事で詳しくまとめているので、開業前に必ずチェックしてみてください。
FCオーナーとして一日を充実させるために、加盟前に確認しておくべきこと

「加盟前に何を確認すべきか」——ここって、ちゃんと考えたことありますか?
一日の充実度は、加盟するブランド選びで8割決まる。私はそう考えています。
本部のサポート体制は、加盟前に必ず確認する
SVが月何回来るのか。集客支援はどこまでやってくれるのか。スタッフ研修の頻度は。これを事前にちゃんと聞かないと、開業後に「思ってたのと違う」ってなります。
可能であれば、既存の加盟オーナーに直接話を聞く機会を作ってもらってください。それが一番です。本部が紹介するオーナーじゃなく、自分で見つけたオーナーに聞くのが理想です。
契約書の「撤退条件」を読み飛ばさない
FCの契約書って、分厚くて読む気が失せる。でも撤退時の違約金や契約期間の縛りが書かれているセクションだけは、絶対に読んでください。
思ったより早く撤退したくなったとき、違約金が数百万円かかるケースは珍しくない。契約内容によっては、赤字でも辞めるに辞められない状況になります。
契約書は弁護士か、FC専門の中小企業診断士に確認してもらってください。費用は数万円でも、後の損失を防ぐ「保険」です。絶対にやってください。
資金計画は「最悪のシナリオ」で作る
加盟前の収支シミュレーション、本部が出してくれますよね。あれって基本的に「うまくいったケース」で計算されています。
自分でやってほしいのは、「開業後6ヶ月、売上が本部提示の60%しか出なかったら?」というシナリオ。その数字で資金が持つかどうかを確認してから加盟を決める——これだけで、かなりリスクを減らせます。
最悪を想定してから動く。これが分岐点です。
まとめ:FCオーナーの一日はリアルを知ってから判断してほしい
フランチャイズオーナーの一日は、自由な部分もあるけど、責任と向き合い続ける一日でもあります。現場のオペレーション、数字管理、スタッフ採用・育成、本部とのやり取り——会社員時代とはまったく違うタスクが毎日待っています。
私自身、1店舗目の成功で「FCって意外とイケる」と思ったのが落とし穴でした。運転資金の準備を怠り、採用を甘く見て、借金3,000万円超を抱えて撤退。あの経験があるから、今こうしてリアルをお伝えできます。
FCオーナーの一日を充実させられるかどうかは、加盟前の情報収集と準備にかかっています。ブランド選び、資金計画、契約書の確認——面倒でも、ここに時間をかけることが、後悔しない加盟との分岐点です。あなたの独立が、成功の方向へ向かうことを応援しています。
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よくある質問
Q. フランチャイズオーナーの一日の労働時間はどのくらいですか?
A. 業種や店舗数によって大きく異なりますが、1店舗目は8〜10時間程度が現実的です。私が整体FCを経営していた頃は、現場に入りながら事務作業もこなしていたので、実質10時間近く動いていました。多店舗化すると現場は減りますが、マネジメントや数字管理の時間が増え、トラブル対応で深夜まで動くことも珍しくありません。
Q. フランチャイズオーナーは土日も休めないですか?
A. 特に店舗ビジネス系のFCは、土日が繁忙日になるケースが多いです。開業初期はオーナー自身が現場に入ることが多いので、土日休みは難しい。スタッフ体制が整って権限委譲できれば休みやすくなりますが、それまでは「休日返上」が続くことを想定しておいてください。私の1店舗目も、最初の半年は土日もフル稼働でした。
Q. FCオーナーとして一日を効率よく過ごすコツはありますか?
A. 一番効いたのは「毎日同じ時間に数字を確認する」習慣を作ることです。朝の10分で売上・予約数・前週比を確認するルーティンを作るだけで、異変への対応速度が上がります。あとは「自分でやらなくていいことをリストアップして、スタッフに任せる」こと。オーナーが現場業務に追われすぎると、経営判断が後回しになって気づいたときには手遅れ、という状況になりがちです。
Q. フランチャイズオーナーの収入はどのくらいですか?
A. 業種・立地・店舗数によって幅が大きいので数字で断言するのが難しいんですが、私の1店舗目(整体FC・スタッフ2人)の実績でいうと、月商300万円で年間の利益は約1,000万円ほどでした。ただしこれは好調なケース。整体業界でスタッフ1人あたり月商90〜110万円が安定ラインとされているので、それを下回ると厳しくなります。本部が提示する収益モデルは楽観的なケースが多いので、実際の加盟オーナーに聞くのが一番正確です。
Q. フランチャイズオーナーに向いている人の特徴は何ですか?
A. 数字を見ることが苦にならない人、人を動かすことに慣れている人、そして「うまくいかないときも原因を自分に求められる人」が向いていると感じます。逆に「FCだから本部がなんとかしてくれる」と思っている人は厳しい。本部はあくまでサポート役で、最終的な経営責任はオーナー自身にあります。私自身、多店舗展開で失敗したのも「本部のシステムを過信した」部分がありました。

