フランチャイズの加盟店と本部のトラブルって、かなり頻繁に起きています。「説明と違う」「サポートがない」「撤退できない」——こういった声、FC業界では日常茶飯事なんです。私自身、整体・ピラティス・小顔整体など5ブランドにわたってFCに加盟し、最終的に借金3,000万円超を抱えて撤退した経験があります。だからこそ、契約書の落とし穴も、本部との関係が悪化するタイミングも、身をもって知っています。この記事では、加盟前に絶対押さえておいてほしいトラブルのパターンとその回避策を、現場の経験ベースで書きました。「加盟してから後悔したくない」という方に、ぜひ最後まで読んでほしいんです。
フランチャイズ本部とのトラブルが起きやすい3つの場面

加盟を検討している方に聞きたいんですが、「本部とのトラブル」って、どのタイミングで起きると思いますか? 多くの方は「経営が苦しくなってから」と答えます。でも、トラブルの種は加盟前の段階にすでに蒔かれていることがほとんどなんです。ここがミソで、「経営が軌道に乗ってから気づく」では手遅れになるケースが多い。
加盟前の「説明と違う」問題
本部の営業担当が話す収益モデルと、実際に蓋を開けてみたときの数字がぜんぜん違う——これ、めちゃくちゃ多いです。「モデル店舗では月商600万円」と言われたのに、実際には200万円にも届かなかった、というケースをいくつも見てきました。
問題は、営業トークがすべて「可能性の話」で構成されていること。「最高でこれくらい稼げます」という表現は、保証でも平均でもありません。契約書に平均収益の記載がない場合、後から「言った言わない」になります。記録、命。これだけは覚えておいてほしいです。
ロイヤリティ(毎月本部に払うお金)の重さ
ロイヤリティって、月商の何%という形で徴収されるケースがほとんどです。10%と15%の差は、売上の5%。月商300万円なら差は15万円、年間で180万円になります。これが経営をじわじわ締め上げていく。私自身、複数ブランドを経営していたときにこの重さをリアルに感じました。止まらないんです、本部への支払いって。赤字月であっても売上連動なら確実に出ていく。
撤退・解約トラブル
ぶっちゃけ、撤退のトラブルが一番ヤバいです。契約途中で撤退しようとすると、違約金として残存期間分のロイヤリティを請求されるケースがあります。10年契約で2年目に撤退しようとしたら8年分……という話も現実にあります。契約書を最初から弁護士に見せて確認する、これだけでリスクが全然変わります。
フランチャイズ契約書に潜むトラブルの火種を見抜く方法

あなたは、加盟前に契約書を全部読みましたか? 正直に言うと、私も最初の加盟のときは読み込みが甘かった。「本部が親切に説明してくれるから大丈夫」と思っていた。でも、説明されないまま通過した条項が後で火を噴くんです。怖いですよ、本当に。
チェックすべき条項3つ
まずやってほしいのは、「契約期間と解約条件」の確認。何年縛りなのか、中途解約した場合の違約金はいくらか。これが書いていない、または曖昧な場合は必ず書面で確認を取ってください。
次に、「競業避止義務」(やめた後、同業他社で働いたり自分で開業したりできない期間の定め)。撤退後2〜3年は同業禁止、という条項が入っていることがあります。独立の選択肢を大きく狭める可能性があるので見逃せません。
あともうひとつが、「テリトリー保護の有無」。近隣エリアへの出店を本部が制限してくれるのか、それとも競合他店を平気で出してくるのか。書いていないFCは要注意です。私が多店舗展開していたとき、本部が近接エリアに別の加盟店を出して売上が食われた経験があります。これ、ほんとに頭にくる。
契約書は必ず専門家に見せる
弁護士費用は数万円〜十数万円で済むケースが多いです。加盟金が100〜300万円かかるFCに加盟しようとしているのに、数万円の確認費用を惜しむのは本末転倒です。リーガルチェックを入れるだけで防げるトラブルは、私の実感として山ほどあります。
本部サポートの「実態」と加盟店が抱えるトラブルの根本原因

「充実したサポート体制」「SVが定期訪問」——FC説明会ではよく聞くフレーズです。でも正直、あなたが想像するサポートと本部が想定するサポート、ズレていることが多くないですか? 本部によるサポートは天と地ほど違います。これ、本当にそう。
私が加盟した5ブランドを振り返ると、手取り足取りの研修と現場同行があったブランドもあれば、マニュアルを渡されて「あとは頑張って」状態のブランドもありました。SVサポートが年に1〜2回しかこない、電話してもなかなかつながらない、なんてケースは珍しくないんです。
集客支援の「差」が売上に直結する
本部の集客力は、加盟店の経営を直接左右します。Webマーケティングに強い本部なら、開業直後からある程度の集客が見込める。だけど集客支援が薄い本部だと、開業後に自分でチラシを撒いたりSNSを運用したりする必要が出てくる。そこに時間とお金が取られる。
余談ですが、私の1店舗目はスタッフ2人で月商300万円まで育てることができました。業界では施術者1人あたり月商90〜110万が安定ラインと言われているので、かなり良い数字だったんです。ただ、あの成功の裏には本部の集客システムの力もあった。それを過信したまま多店舗展開したのが、後の失敗につながりました。ちょっと話がそれましたが、要するに「本部の集客支援の質を見極めること」がカギになります。
広告費・分担金のトラブル
広告費の本部分担金(ブランド広告に加盟店が費用負担する仕組み)が毎月数万円〜数十万円発生するFCがあります。これ、ロイヤリティとは別で徴収されるため、加盟前の試算に入れ忘れる人が多い。本部への支払いを全部足したら利益がほぼ残らなかった、というトラブルはここから来ています。
ロイヤリティや各種費用の仕組みについてはこちらの記事で詳しく解説しています
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フランチャイズトラブルを回避するために加盟前にやるべきこと

準備すれば防げるトラブルが大半です。怖いのは「準備不足のまま感情で加盟してしまうこと」だけ。ここまで読んで不安になった方も、これから話す3つをやるだけで全然変わりますよ。
既存加盟店に直接話を聞く
本部が紹介してくれる「成功事例の加盟店」だけでなく、自分で探した加盟店に連絡を取ること——これがトラブル回避の一番の近道です。本部が出す情報は当然ポジティブなものだけ。でも、自分で調べた加盟店から「サポートがほとんどない」「集客が全然本部頼りにできない」という話が出てくることがあります。生の声。これに勝る情報はないです。
運転資金を十分に用意する
私が多店舗展開で失敗したのは、運転資金をほぼ用意しないまま出店を続けたことが致命的でした。1店舗目の成功パターンがそのまま通用すると思い込むのは、本当に危ない。2店舗目以降で社員が退職し、売上が想定を下回り、手元資金が底をついた。初期費用が約1,000万円かかった店舗が短期間で撤退になり、最終的に借金は3,000万円超になりました。
一般的に、運転資金は最低でも6ヶ月分を手元に持っておくことが推奨されています。加盟金・内装費・設備費とは別に、です。
補助金・助成金の活用を調べる
FC加盟時に使える補助金があります。代表的なのは「小規模事業者持続化補助金」や、地域によっては創業支援の助成金なども対象になります。借入前に使える公的支援を確認するだけで、初期の資金負担がかなり変わります。FC加盟で使える補助金の一覧はこちらで解説しています
また、借入をする場合は「経営者保証ガイドライン」(個人保証(連帯保証)を外せる可能性がある制度)の活用も検討してみてください。金融機関に相談すれば対応できるケースもあります。
加盟後にトラブルが起きたときの対処法と相談窓口

「もう加盟してしまった」「今まさにトラブル中だ」——そういう方、いますよね? 諦めないでほしい。動けるタイミングで動けば、まだ選択肢はあります。
まず証拠を集める
本部との会話や説明はできる限り書面に残す。メールのやり取りは削除しない。口頭での説明があった場合は、後で確認のメールを送って「先ほどの説明の内容に相違ないか確認させてください」と一文入れておく。「言った言わない」は、記録がないと戦えません。これは加盟後に限らず、加盟前の段階から習慣にしてほしいんです。証拠、すべて。
相談できる機関を知っておく
「日本フランチャイズチェーン協会(JFA)」への相談窓口があります。また、中小企業庁の「フランチャイズ相談窓口」や、弁護士への法律相談(初回無料の場合が多い)も活用できます。
トラブルが深刻な場合は弁護士を入れて本部と交渉する流れになりますが、早期に動くほど解決の選択肢が広がります。手遅れになる前に動いてほしいんです。これ、ほんとに。
撤退を選ぶときの注意点
撤退・解約を本部に伝える前に、必ず弁護士に相談してください。先に口頭で「やめたい」と伝えると、交渉条件が不利になる場合があります。撤退時のリスクは契約書に書かれているので、まず専門家に確認してから動く順番を守るだけで全然変わります。FC撤退・解約手続きの流れについてはこちらで詳しく解説しています
まとめ:トラブルを防ぐには「準備の質」がすべてを決める
フランチャイズの加盟店と本部のトラブルは、加盟後に突然起きるものじゃないです。ほとんどが、加盟前の確認不足・契約書の読み込み不足・資金計画の甘さから来ています。
私自身、1店舗目の成功で「自分はいける」と思い込み、準備不足のまま多店舗展開して3,000万円超の借金を背負いました。あの経験から言えるのは、FC加盟で熱量より冷静な判断こそがカギになります。契約書を弁護士に見せる、既存加盟店に話を聞く、運転資金をしっかり積む。この3つをやるだけで、防げるトラブルの大半は防げます。加盟を前向きに検討しているなら、焦らずに準備を積み上げてほしいんです。
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よくある質問
Q. フランチャイズ本部とのトラブルで一番多いのはどんな内容ですか?
A. 私の経験と業界の情報を合わせると、「収益の説明と実態が違う」「撤退時の違約金が高額すぎる」「サポートが説明より薄い」の3つが特に多いです。加盟前の説明は口頭ベースが多いため、書面化・録音を徹底することがトラブル防止のカギになります。
Q. 契約書にサインする前に弁護士に相談するべきですか?
A. 絶対にするべきだと私は考えています。加盟金が100万円を超えるFCに加盟するなら、弁護士費用(数万〜十数万円)は安すぎる保険です。特に解約条項・競業避止義務・テリトリー保護の有無は、後々のトラブルに直結する箇所なので必ず確認してください。
Q. 本部のサポートが不十分な場合、何か対抗手段はありますか?
A. まずは約束されたサポート内容が契約書や説明資料に記載されているか確認します。記載があるにもかかわらず履行されていない場合は、本部に書面で改善を求め、それでも対応がなければ中小企業庁のフランチャイズ相談窓口や弁護士に相談する流れになります。記録を残しておくことが最重要です。
Q. 運転資金はどのくらい用意すれば安全ですか?
A. 業種にもよりますが、最低でも6ヶ月分の固定費(家賃・人件費・ロイヤリティ等)を手元に持っておくことを私はすすめています。私自身、1店舗目の成功に慢心して運転資金ほぼゼロで2店舗目以降を出店した結果、社員退職と売上不振が重なって資金が底をつきました。あの失敗は運転資金の不足が直接の原因でした。
Q. フランチャイズのトラブルを相談できる公的な窓口はありますか?
A. 中小企業庁の「フランチャイズ相談窓口」と、日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の相談窓口があります。どちらも無料で相談できます。法的に争う必要がある場合は弁護士(初回無料相談あり)に早めに動くことをすすめます。早く動くほど選択肢が広いです。

