「フランチャイズって、実際どのくらい儲かるの?」そう思って調べ始めたあなた、まず利益率の相場を知っておいてほしい。FCに加盟してから「こんなはずじゃなかった」という声は、ぶっちゃけめちゃくちゃ多い。私自身、整体FCをはじめ5ブランドに加盟し、1店舗目は月商300万円と好調だったのに、多店舗展開で失敗して借金3,000万円以上を抱えた経験があります。知ってるか知らないかで、結果が天と地ほど変わる。この記事では、FC業界の利益率の実態と、失敗しない選び方をできるだけ具体的にお伝えします。
フランチャイズの利益率相場|業種別にざっくり見てみると

業種によってこれだけ利益率が違うって、知ってましたか?
フランチャイズの利益率、一言で言うと「業種によってぜんぜん違う」が正直なところです。
まず前提として、ここで言う利益率とは「売上からロイヤリティ・人件費・家賃・材料費などを引いた後の手残り率」のことです。営業利益率と思ってもらえれば大丈夫。
業種別の目安としては、こんなイメージです。
- コンビニエンスストア:15〜20%(ただし売上規模が大きく、絶対額は確保しやすい)
- 学習塾・教育系:20〜35%(固定費が比較的低く、利益率は出やすい)
- 整体・ボディケア系:20〜30%(うまくいけば)
- 飲食系:5〜15%(材料費・人件費が重く、利益率は業種の中でも低め)
- 清掃・介護・訪問系:10〜20%(開業コストは低いが単価が上げにくい)
ただ、この数字はあくまでも「うまくいった場合」の話。
心当たり、ありませんか?本部の説明資料に載っている「平均月商」や「モデル収支」って、なんとなく良い数字が並んでいること。あれは上位20〜30%の事例をベースにしていることが多いです。下位の加盟店の収支は非公開になっていることがほとんどなので、要注意です。
飲食系は材料費(原価)と人件費だけで売上の70〜80%が吹っ飛ぶことも普通にあります。そこにロイヤリティ(本部に毎月払うお金のことです)が乗ってくる。残るのは数%。下手したらマイナスです。
整体系は私が実際に加盟した業種なので少し詳しく話すと、スタッフの施術単価が売上をほぼ決定するモデルが多いです。私の1店舗目はスタッフ2人で月商300万円。整体業界での安定ラインは1人あたり月商90〜110万円と言われているので、これはかなり好調な数字でした。それでも、家賃・人件費・ロイヤリティを引いたら手残りは20%台前半。
これが「業種の構造上の問題」です。利益率は頑張りだけでは変えられない部分がある。加盟前に業種の利益構造を読み解けるかどうか。これだけで後悔する確率がぜんぜん変わります。
ロイヤリティの仕組みについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
ロイヤリティの違いが利益率を決定的に左右する話

ちょっと考えてみてほしいんですけど——ロイヤリティが10%のFCと15%のFCで、どのくらい違いが出ると思いますか?
「5%くらいでしょ」って感じますよね。でもこれ、経営の現場では致命的な差になります。
たとえば月商200万円だとして、ロイヤリティが10%なら20万円の支払い。15%なら30万円。差額は毎月10万円、年間で120万円です。これが3年続いたら360万円の差になる。加盟金の元が取れてしまうくらいの金額。
しかも怖いのが、売上が落ちてもロイヤリティは止まらないこと。
止まらないんです、本部への支払いって。売上が半分になってもロイヤリティの支払いは続く。固定ロイヤリティ制(毎月一定額を払う方式)のFCなら、売上ゼロでも払い続けないといけない。
私が多店舗展開で詰まったとき、まさにこれでした。売上が想定の半分以下に落ちた店舗があったのに、本部への支払いは減らない。家賃も減らない。人件費も減らない。固定費って本当に怖い。
ロイヤリティ形式は大きく分けると3種類あります。
- 売上歩合型:売上の〇%を払う方式。売上が低いときは支払いも少ない
- 固定型:毎月一定額。売上が落ちても減らない。資金力がない人には特にリスクが高い
- 粗利分配型:原価を引いた粗利から分配する方式。飲食系に多い
比較するとき、ロイヤリティの「%の数字」だけでなく「方式がどれか」を必ず確認してほしい。同じ10%でも、売上歩合なのか固定なのかでは、リスクがぜんぜん違います。
また、ロイヤリティ以外にも「システム利用料」「スーパーバイザー費用」「広告分担金」などが別途かかるFCも多いので、契約書の費用明細は必ず全部足し算してください。
FC比較をするときはこのチェックリストも参考にしてみてください。
利益率を下げる「見えないコスト」の正体

表面の利益率より、実際の手残りが低くなる。これがFCでよくある「話が違う」の正体です。あなたの計画、このコストまで入ってますか?
見えにくいコストの代表格が、まず初期費用の回収コストです。加盟金・内装工事費・研修費・設備費……FC加盟には数百万〜数千万円の初期投資がかかります。この回収が終わるまでは「実質赤字」みたいなもの。
私が加盟した整体FCでは初期費用が約1,000万円かかりました。月商300万円・利益率20%ちょっとで月の利益が60万円ちょっとだとすると、初期費用の回収だけで1年半近くかかる計算です。
ちなみに、FC加盟時に使える補助金(小規模事業者持続化補助金など)を活用すれば、初期費用の一部をカバーできます。加盟前に確認しておくと手出し資金がぐっと変わるので、ほんとに使ってほしい制度です。
もうひとつ見落としやすいのが運転資金の問題。私が多店舗展開で失敗した一番の原因がこれでした。1店舗目の成功体験が強すぎて、「次も同じようにいける」と思い込んで運転資金をほぼ用意せずに出店してしまった。めちゃくちゃ危険なパターンです。
売上が軌道に乗るまでの数カ月間、人件費・家賃・ロイヤリティを払い続けられる資金がないと、詰む。あっという間に詰みます。最低でも3〜6カ月分の固定費を現金で持っておくこと。これができていないまま出店するのは、正直おすすめしません。
あとは「広告費の自己負担」も見落としがち。本部がやってくれると思っていたら、エリアの広告費は加盟店負担だったというケースは普通にあります。契約書の「広告・販促」の項目を必ず確認してください。
全部足し算して初めて、本当の利益率が見える。そこからがFC選びの本番です。
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利益率が高いFCを見極めるために私が実践した視点

じゃあどうやって「利益率が出やすいFC」を選ぶか。私が5ブランド加盟した経験から言うと、見るべき視点はだいたい3つに絞られます。あなた、この3つ全部やれてますか?
まずやってほしいのは、モデル収支の「条件」を細かく確認することです。
本部が提示するモデル収支には必ず前提条件があります。「繁華街の路面店」「オープン1年後の安定期」「本部サポートが手厚い地域」などのケースで作られていることが多い。あなたが出店しようとしている立地・規模・時期と合っているかを確認する。合っていなかったら、その数字はあなたには当てはまりません。
次に見てほしいのが、既存加盟店への直接ヒアリングです。
本部が紹介する「見学可能な加盟店」は当然、成功しているお店です。「紹介してもらった加盟店」ではなく、本部から独立して自分で見つけた加盟店オーナーに話を聞くのが本当の情報収集。競合に行くような気持ちで飛び込んでみると、本部には絶対言えないリアルな話が聞けます。
あともうひとつ。撤退・解約時の条件を必ず確認してください。
これ、加盟前に確認する人がぜんぜん少ない。だけど私の経験で言うと、撤退時に一番きついのは違約金と残存リース代です。撤退するときに違約金が数百万円かかったり、厨房機器のリースが残ってしまったりするケースは普通にある。
「うまくいかなかったときにどうなるか」を先に知っておくだけで、リスクの見え方がぜんぜん変わります。
この3つ、ちゃんと確認できていますか?できていないなら、まだ加盟を急ぐ必要はないと私は考えています。
FC契約書のチェックポイントについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ|利益率の相場を知ったうえで、自分に合うFCを選ぼう

フランチャイズの利益率は業種によって5〜35%と幅が広く、同じ業種でもロイヤリティや固定費の構造次第で手残りはぜんぜん変わります。本部が提示するモデル収支はあくまで「理想的な条件」での話。見えないコストまで全部計算して、初めてリアルな数字が見えてきます。
私自身、1店舗目の成功に油断して運転資金なしで多店舗展開し、借金3,000万円以上を抱えました。その経験から言えるのは、「利益率の数字」より「どんな条件でその数字が作られているか」を読む力のほうが、FC加盟では圧倒的に大事だということです。
焦らないでほしい。FC加盟は人生の一大決断。数字の裏側まで見る目を持てれば、FCで食っていくのはぜんぜん現実的です。
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よくある質問
Q. フランチャイズの利益率は一般的に何%くらいですか?
A. 業種によって大きく異なります。飲食系は5〜15%、整体・ボディケア系は20〜30%、学習塾など教育系は20〜35%が目安です。ただし、これは好調な店舗の数字。ロイヤリティや広告分担金などの費用を全部乗せると、実際の手残りはさらに下がることがほとんどです。本部のモデル収支だけを信じず、自分で全費用を計算することをおすすめします。
Q. ロイヤリティが高いFCは避けたほうがいいですか?
A. ロイヤリティの「%の高さ」だけで判断するのは危険です。10%でも固定型なら売上が落ちたとき致命的ですし、15%でも売上歩合型なら不振時のダメージが少ない。大切なのは方式と、ロイヤリティ以外の追加費用の有無です。私が加盟したブランドでも、ロイヤリティ以外の名目で毎月数万円が抜けていくものがありました。契約書の費用項目は全部足し算してから判断してください。
Q. FC加盟の初期費用はどのくらいを用意すれば安全ですか?
A. 初期費用の総額+3〜6カ月分の運転資金を現金で用意するのが最低ラインだと私は考えています。私が失敗したのはまさに運転資金の不足が原因でした。1店舗目の成功体験から「すぐ軌道に乗る」と思い込み、運転資金なしで出店。売上が伸びないまま固定費だけが出続けて、取り返しのつかない状況になりました。融資を使う場合も、返済が始まる前に収益化できる根拠があるかを冷静に見てください。
Q. フランチャイズで利益が出るまでどのくらいかかりますか?
A. 業種・立地・本部のサポート力によりますが、一般的に6カ月〜1年半が目安です。私の整体FC1店舗目は比較的早く軌道に乗りましたが、それでも初期費用の回収には1年以上かかりました。「3カ月で黒字化」というモデル収支を見ても、それが自分のケースに当てはまるとは限りません。軌道に乗るまでの期間を長めに見積もって、その分の資金を確保しておく。これが失敗を防ぐカギです。
Q. 利益率の高いフランチャイズを見分けるコツはありますか?
A. 既存加盟店オーナーへの直接ヒアリングが一番確実です。本部が紹介する加盟店ではなく、自分で見つけた加盟店に話を聞く。あとは「撤退したオーナー」の声を探すこと。成功例だけでなく失敗例を調べると、そのFCのリアルな利益構造が見えてきます。私自身、撤退を経験して初めて「こう調べておけばよかった」と気づいたことがたくさんあります。加盟前にどれだけ失敗事例を集められるかで、加盟後の結果が大きく変わります。

